この記事のもくじ
Apple Oneとは?料金など、選ぶポイント
Appleのサブスクリプションサービス(以下定額サービス)『Apple One』とは、
- 『Apple Music』
- 『Apple TV+』
- 『Apple Arcade』
- 『iCloud』
の4つの定額サービスを全て1つにまとめた定額サービスです。
4つの定額サービスを個別に契約することなく、『Apple One』という1つの定額サービスを契約することにより4つ全ての定額サービスが利用出来るというものです。
どんな人に向いている?
上記4つの定額サービスを複数利用しているユーザーは、個別に契約を管理する手間が省けたり、トータルで料金が安くなる場合もあるので視野に入れるべきであると言えます。
特に月額980円の『Apple Music』は契約している人も多く、この定額サービスのみを契約している人に限り大きな価格差はないので、これを機に全ての定額サービスを利用出来る『Apple One』を試してみるのもいいでしょう。
一方、例えば月額600円の『Apple Arcade』のみ契約していて、それ以外の定額サービスは一切興味ないという人であれば、Apple Oneは見送るべきサービスと判断してもいいかもしれません。
それぞれの定f額サービスについては、簡単ではありますが後ほど説明しています。
料金の目安
価格は個人プランとファミリープランで用意されています。
個人プランとファミリープランの大きな違いは、iCloud容量の違いとファミリープランで最大5人までシェア出来るという点です。
最大5人までというのは、契約した本人以外に5人ということです。
ファミリープランでは、ファミリー共有をして家族を招待することで、全てのサービスを共有することが出来ます。
この時、履歴情報等はデバイス毎のApple IDに依存するのでプライバシーは保たれます。
料金比較
ここでは個別に定額サービスを契約した場合と、『Apple One』の1つだけ契約した場合の価格差を見ていきます。
※学生プランは除外しています
※iCloud容量はApple Oneのデフォルトの数値で計算しています。
個別に契約した場合
個人プラン | 料金/月 |
---|---|
Apple Music | 980円 |
Apple TV+ | 600円 |
Apple Arcade | 600円 |
iCloud (50GB) | 130円 |
合計 | 2,310円 |
ファミリープラン | 料金/月 |
---|---|
Apple Music | 1,480円 |
Apple TV+ | 600円 |
Apple Arcade | 600円 |
iCloud (200GB) | 400円 |
合計 | 3,080円 |
Apple Oneの場合
個人プラン | 料金/月 |
---|---|
Apple Music | ー |
Apple TV+ | ー |
Apple Arcade | ー |
iCloud (50GB) | ー |
合計 | 1,100円 |
ファミリープラン | 料金/月 |
---|---|
Apple Music | ー |
Apple TV+ | ー |
Apple Arcade | ー |
iCloud (200GB) | ー |
合計 | 1,850円 |
個人プランの場合は1,210円安く
ファミリープランの場合1,230円安く
上記のように個人プラン、ファミリープラン共に1,000円以上もお得になります。
これは4つの定額サービスに全て加入している場合の価格差なので、もちろんiCloud容量を増やした場合やサービス加入数によって価格差は変わります。
4つの定額サービスの中でも特に利用者が多いのが『Apple Music』と『iCloud』です。
iPodの歴史から見るとその進化系にあるのが『Apple Music』であり、AppleユーザーにとってはiPodの延長線上として利用しているユーザーも多いです。
『iCloud』については初期で無料の5GBが付属します。
しかし、写真の高画質化、動画の高画質化、高性能アプリケーションの普及により5GBではバックアップするにあたり間違いなく容量不足が予想されます。
よって個人ユーザーの場合月額130円の50GBプランを利用しているユーザーも少なくはありません。
この『Apple Music』と『iCloud』の定額サービスを利用している時点で、個別契約の場合『Apple One』の月額料金1100円を超えてきます。
※個人プラン、ファミリープランで設定されている『iCloud』容量を増やす場合は別途追加料金が発生
そうなると、『Apple One』を契約すれば料金は安くなり、更に『Apple TV+』と『Apple Arcade』も利用出来る利点が生まれます。
現在の自分の加入状況の合計金額を比較して、判断しましょう。
この4つの定額サービスに魅力を感じるかどうかで、『Apple One』の価値が決まります。
Apple Oneの各サービス内容
Apple Music
Apple Musicでは約7,000万曲の楽曲がストリーミングで聴き放題になり、ダウンロードすることでオフライン再生が可能になり通信量の節約も出来ます。
ユーザーインターフェースもシンプルで使いやすく、楽曲検索やプレイリスト作成も直感的に行えます。
また、iTunesで購入した楽曲もライブラリーにあるのでいつでも楽しめます。
他に歌詞表示機能や、iPhoneが近くになくてもApple Watchに楽曲のダウンロードとストリーミングが出来るのでAppleデバイスとの相性はもちろん抜群です。
Apple TV+
現在様々なVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスがありますが、Apple TV+はAppleオリジナルの映像作品が視聴出来るサービスです。
Apple製デバイス上にあるApple TVアプリでいつでもどこでも視聴が可能です。
またダウンロードをしてオフライン再生も可能なので、Wi-Fiがない場所でも視聴を楽しめます。
ただ、視聴できるのはAppleオリジナル作品だけなので、他社VODと比較するとまだ作品数も少ないので一度ラインナップを覗いてから判断した方が良いでしょう。
Apple Arcade
Apple Arcade、これは100以上のゲームアプリに無制限にアクセスでき、追加料金無し、ダウンロードしてオフラインプレイも可能なゲームサービスです。
iPhoneやiPadユーザーはAppStoreのArcadeアイコンから利用可能なゲームを確認することが出来るので、こちらも一度覗いて判断すると良いでしょう。
PS4のデュアルショック4やXBOXのワイヤレスコントローラーとBluetooth接続をして使うことも出来ます。
iCloud
iCloudとは、デバイスにあるデータをオンライン上に保存しておくサービスです。
写真、動画、アプリ、電話帳、ファイル、メモ、リマインダーなど様々なデータをオンライン上に保存しておくことでバックアップとして利用出来ます。
iCloudはすべてのデバイスからアクセスでき、いつでも写真やデータを取り出すことが可能です。
電源に接続されWi-Fiに接続された状態であれば自動的にバックアップが開始され、新しいデバイスを追加した場合でもスムーズにデータの復元が出来るので、契約必須といえるサービスでしょう。
無料の5GBの容量が足りなくなるとポップアップでストレージ追加のオファーがきます。
料金は以下の通りです。
容量 | 料金/月 |
---|---|
5GB | 無料 |
50GB | 130円 |
200GB | 400円 |
2TB | 1,300円 |
『Apple One』の個人プランでは50GB、ファミリープランでは200GBが標準で適用されます。
『Apple One』加入者が『iCloud』容量を増やしたい場合は標準で適用されている容量に加え、新たに追加した容量がプラスされます。
例:『Apple One』個人プランの50GB(月額1,100円)に200GB(月額400円)を追加した場合
50GB(月額1,100円)+200GB(月額400円)=250GB(月額1,500円)
Apple Oneを選ぶポイント
選ぶポイントとして、先ずはやはりこれら4つの定額サービス全てに魅力を感じるかどうかです。
『Apple Music』と『iCloud』は需要はありますが、この2つに比べると『Apple TV+』『Apple Arcade』はまだ利用者も多くはありません。
『Apple TV+』は言ってしまえば『Hulu』『NETFLIX』『U-NEXT』『Amazon Prime Video』『Disney+』など大作映画や有名ドラマ、日本映画を取り扱う大手VODサービスに比べると作品数もまだ少なく有名映画なども見られません。
『Apple TV+』オリジナル作品に興味を持てるかがポイントです。
『Apple Arcade』も約100タイトルの中に興味のあるタイトルがあるかがポイントです。
AppleStoreやGooglePlayには無料で遊べるゲームも大量にあり、大作ゲームも多く存在します。
『Apple Arcade』は海外ゲームが主流なので、本当に続けて遊べるゲームがあるか見極める必要があります。
定額サービスを2種類以上契約しているなど、現在の合計料金が『Apple One』の1,100円(ファミリープランは1,850円)より高くなる場合に限り契約してみる価値はあります。
ただ『iCloud』の容量を増やす場合別途料金が追加されるのを忘れてはいけません。
各サービスには無料トライアル期間もあるので、見極めるために先ずは試してみることをおすすめします。